• Jan 15, 2026
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KBEAR Tourbillon-Pro レビュー 個性派すぎる有線イヤホン!

KBEAR Tourbillon-Pro レビュー 個性派すぎる有線イヤホン!音楽を「聴く」から「体験する」へ

Reviewed by とれふる

こんにちは。ご紹介するのは『KBEAR Tourbillon-Pro』という製品。
外観からも分かるように時計に用いられているトゥールビヨン機構をモチーフにしているようです。VGP2026を受賞した製品ということでちょっと期待が膨らみます。

あと先に言っておきます。このイヤホンめっちゃ面白かったです。いつもの倍くらいの執筆時間になってしまった!

 

KBEAR Tourbillon-Pro

 

製品概要

 

KBEAR Tourbillon-Pro』は、精密機構を思わせる独創的なデザインと、新開発10mmダイナミックドライバーを組み合わせたイヤホンです。

内部には、PU・PEEK・DLCの三層構造を採用した複合振動板を搭載。厚みのある低音、透明感のある高域、粒立ちの良い質感をバランス良くまとめ、立体的で精密なサウンドステージを描き出します。

「Tourbiton-Pro」は、機械式時計のトゥールビヨンのように、精密さと美しさを融合したKBEARの新しい挑戦を体現するモデルです。音響工学・デザイン・芸術性を併せ持つ、Hi-Fiイヤホンの新たな価値を提案します。

 

仕様

 

構成 1DD
周波数特性 20-20kHz
発売日 2025年11月
価格 $99

 

パッケージ内容

 

KBEARの製品だと思うと考えられないほど大きいです。箱の表面には、まるで機械式時計のトゥールビヨンを思わせる『機構』のビジュアルが大きく描かれています。ダイナミックで迫力ある印象w

 

KBEAR Tourbillon-Pro パッケージ

 

付属品

 

KBEARのイヤホンとしてはかなり付属品が豊富。ケースやクリーニングクロスまで付属します。立派なイヤホンケースも付くことに少々驚き。

 

KBEAR Tourbillon-Pro 付属品

 

付属のケーブルがしっかりと質量感があるもので、これを単体で売ってほしいレベル。ちゃんとしたケーブルが付属してました。

 

イヤホン本体

 

トゥールビヨンをモチーフにしたデザイン。ちゃんと軸にはルビーをイメージしたピンク色の差し色が入っています。

 

KBEAR Tourbillon-Pro

 

※小型の時計は軸に摩擦抵抗が少なく耐久性の高いルビーやサファイア等が使われることが多いのです。

 

KBEAR Tourbillon-Pro

 

亜鉛合金でずっしりした重さがあります。シェイプはノズルがしっかり飛びてていて装着感に違和感はありません。

 

 

ケーブル

 

KBEARブランドの製品に付属するケーブルとしては過去一番だと思える質量たっぷりのしっかりしたケーブルが付属します。

 

KBEAR Tourbillon-Pro ケーブル

 

ケース

 

ケースは円形状で上質な合皮で出来ていて、クリーニングクロスも付属します。

 

KBEAR Tourbillon-Pro ケース

 

イヤーピース

 

イヤーピースは、単体でも市販されている”角笛”と呼ばれるイヤーピースが付属。黒い標準のイヤーピースもしなやかで品質良さそうです。

 

KBEAR Tourbillon-Pro

 

音質について

 

KBEAR Tourbillon-Proの特徴を簡単に表すならば…
分厚い低音に降り注ぐパワー系のキラキラが合わさったプチゴリラ的イヤホン」といった感じですね。

 

周波数特性

 

計測データは以下の通りです。素人による計測の為、参考程度にお願いします。
片側を1000Hz@94dbに合わせ左右を計測しています。

 

マッチングはかなり良いな…?
600HZくらいから盛り上がるように低音の立ち上がりが早くて中低音に厚みがあるタイプ。3-4000Hzにピークがありボーカルがとても透明度高く聞こえるのも面白いです。

 

評価チャート

音の傾向や特徴は、以下の評価チャートをご覧ください。

 

 

視聴環境

 

  • Lotoo PAW 6000
  • 標準ケーブル
  • 付属イヤーピース

 

サウンドインプレッション

 

低音〜中低音はウォームで量感豊かで厚みがあり、パワーとエネルギー感がしっかりと乗るサウンドです。その土台の上に、キラキラ(?)とした中高域が重なり合うことで、独特で立体的な音色が生まれています。
中高音〜高音にかけては、低域のウォームさとは対照的に透明度が高く、見通しの良い艶やかさがあり、「本当に1DDなのか?」と思うほど。あまり味わったことのないタイプのサウンドだなぁと関心してしまいました。

一般的なV字型ドンシャリのような『タイトで強い低音&キレキレの高音』ではなく、シネマチックな迫力を持つドンシャリ系という印象で、映画のサントラやライブ音源と相性がとても良いタイプなのかなと。
また、低域~中域付近ではわずかに後頭部方向へ回り込むようなサラウンド的定位が感じられる場面もあり、音場の広がりと体に響くような迫力を同時に楽しめるのもポイント。音楽というより『体験』として聴かせるような魅力のある製品なのかなと感じました。

ピアノだけの音源を聞いてみると、狭いホールで至近距離でピアノの演奏を聞いてるような不思議な響きと定位感で面白かったです。

…とサウンドインプレッションが長くなるほど、面白いイヤホンですよコレは(笑)
VGP2026を受賞している製品ということで、正統派なHiFiサウンドかと思ったら音楽を聞きながすようなタイプではなく、音楽を体験するような独特の音色。受賞した理由はソコにあったりするのかなぁと妄想してしまいますね。

 

低音域

 

低域はパワフルでアタック感がしっかりありつつ、角は適切に丸められており、エッジには程よい弾力が感じられます。痛さや鋭さはなく、厚みのある心地よいウォーム低音としてまとまっています。

また、低音は弾力とコシがあり、まさにブリブリ鳴りと空間を押し広げるような量感があります。音場をやや支配するほどの存在感を持ちながら、全体のバランスを崩さず、ノリの良さと重厚感を高いレベルで両立させた低域だと感じました。

サウンドインプレッションでも書いたように、ちょっとシネマチックな回り込む定位感があって面白いです。

 

中音域(楽器類)

 

どの楽器もウォームでちょっとリアリティのある聞き心地の良い芯のある音で聞こえてきますね。特に、バイオリンやチェロコントラバスなどの弦楽器は体に染み入るような耳馴染みの良さがあります。

ギターやサックスは結構主張が強めです。距離感がかなり近くやはり至近距離で聞いているような距離感に(笑)

 

中音域(ボーカル)

 

ボーカルはほどよく前傾的な位置関係で、音楽全体の中で埋もれずに静かに主張するタイプです。

質感は非常にナチュラルで、適度なリップノイズや吐息のニュアンスが感じられ、リアルで素直なボーカル表現が魅力。ほんのりとしたも乗るため、聴き心地は良い方だと思います。

また、濃厚で厚みのある低域に埋もれることはなく、しっかりと輪郭を保ったまま前へ出てくるため、全体の音像バランスの中でもボーカルは非常に安定しています。(なんで埋もれないんだ…?)

 

高音域

 

高域は、前半の低域〜中域の迫力から一転して繊細で優しい雰囲気…にはなりませんでした。
むしろその勢いのままエネルギッシュに突き抜けるタイプです。

やはりエネルギッシュです。ウィンドチャイムの「キラキラ〜シャラシャラ〜」といった細かい煌めきは非常に鮮烈で、まるで銀メッキ、いやロジウムメッキ級のコントラストで輝くような強さがあります。(伝われ…!)
本来なら「そっと棒で撫でるようにシャラシャラ……」と鳴らしてほしいところを、『今だ!エイッww!』とゴリラがピコピコハンマー持って、やる気だけで鳴らしている感じ。いや、確かに綺麗なんです。美しくはあるんですが、とてもパワフル。
でも、楽しいサウンドです。 つまりは全部強いというか芯がしっかりというか(笑)

 

音場

 

音場は「狭いようで広いようで…」と、ひと言では評価しづらいタイプかな…(;´∀`)
いわゆる整列されたサウンドステージを基準に測ろうとすると、正直うまく当てはまりません。すみません、本当に評価が難しい

ただし、間違いなく狭いわけではないですし、かといって明確に広いとも言い切れない標準的とも断定できない不思議な空間表現をしています。

ライブ感・シネマチック感の強さに加えて、低域~中音域付近で感じられるわずかな回り込みやサラウンド的定位が影響しているように思います。そのため、音粒が整然と横一列に並ぶようなモニター的ステージではなく、体験型の音場という印象が強めです。正直に言うとオーケストラの楽器隊の配置がイマイチ掴めませんでした(爆)

でもネガティブなイメージは無いんですよね。面白いから。

 

装着感

 

コンパクトですし、ノズルも長くて装着しやすいですね。特に特筆点もありません。ちょっと重めかな?くらい。

 

まとめ

 

迫力・ライブ感・没入感を重視する方に強く刺さる一台なのでないでしょうか! ちなみに私の妻にはぶっ刺さったようで、4万円くらいするの?って言ってました。 AliExpressでの実売価格は1万円すら切ってますけどね…

VGP2026受賞という肩書きから『正統派なHiFiサウンド』を想像していると、良い意味で裏切られると思います(笑)
この価格帯でここまで「映画的」「体験型」のサウンド設計をしてきた…いや、意図的なのかは分かりませんが、KBEARの面白さと挑戦を感じさせるモデルでしたね。最近は暴力的な骨伝導の入ったKBEAR KB03しかり、面白い製品をよく出しますね(笑)

さて、話は戻りますが、音楽を聞き流すのではなく、音の世界にダイブして楽しみたい人に特におすすめしたいイヤホンでした~。

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