• Jan 15, 2026
  • 0 comments

「KBEAR Tourbillon Pro」 魅力的なギアデザインにPU+PEEK+ブルーDLC振動板ドライバー搭載。

「KBEAR Tourbillon Pro」 魅力的なギアデザインにPU+PEEK+ブルーDLC振動板ドライバー搭載。使いやすいリスニングサウンドの100ドル級イヤホン【レビュー】

こんにちは。今回は 「KBEAR Tourbillon Pro」(TB Pro)です。コンパクトな金属シェルに特徴的なギアデザインのフェイスプレートが魅力的なシングルダイナミック構成のモデルです。KBEARらしいドンシャリ系のサウンドバランスで、PU+PEEK+ブルーDLC複合振動板を備え、全体的にいいとこ取りした心地よいリスニングサウンドを実現しています。

 

■ 製品概要と購入方法について


「KBEAR」は幅広いラインナップを持つ中国のイヤホンブランドで、姉妹ブランドの「TRI Audio」と併せて意欲的な新製品を数多くリリースしています。同社自体はファブレスのため、製造を行うファクトリーごとに複数のラインが存在しまが、同社エンジニアによる一貫したチューニングにより、ブランドとして統一性のあるサウンドを実現しているのも特徴的です。


KBEAR Tourbillon Pro」は魅力的なギアデザインの金属シェルに、PU+PEEK+DLC複合振動板 10mmダイナミックドライバーをシングルで搭載。先進素材とテクノロジーの相乗効果により、音楽の最も繊細なディテールまで忠実に再現。繊細なバックハーモニーから、かすかな楽器の減衰音、そして歌手の息遣いまで、あらゆるニュアンスを驚くほどクリアに再現します。
KBEAR Tourbillon ProKBEAR Tourbillon Pro

KBEAR Tourbillon Pro」のドライバーにはデュアル磁気回路・デュアルチャンバー 10mm ダイナミックドライバー をシングルで搭載。振動板にはPU+PEEK+DLC ブルーダイヤモンドコーティング複合振動板を採用。PU素材は弾力性と層感のある低音質感を伝達。PEEK素材は高い剛性と軽量性により高域の伸びを効果的に向上。高い解像感で繊細な要素も明瞭に再現します。ブルーダイヤモンドDLCドームは、全体的な音の質感をさらに最適化し、音波伝播時の歪みを低減し、音の透明度を大幅に向上させます。

KBEAR Tourbillon ProKBEAR Tourbillon Pro
大口径ドライバーによる優れた低音に加えデュアル磁気回路により駆動力とパフォーマンスを強化。デュアルチャンバー設計により音響伝達とレイヤーを最適化します。
シェルは亜鉛合金製でギアデザインのフェイスプレートを備えたスタイリッシュなデザインを採用。ギアは正確な音響伝達を象徴し、精密時計のような精緻さで音響伝達を行います。また亜鉛合金製シェルによるオールメタルデザインにより耐衝撃性を向上させ、より純度の高いサウンドを実現します。


KBEAR Tourbillon ProKBEAR Tourbillon Pro

KBEAR Tourbillon Pro」の価格は99ドル~112ドル。アマゾンでは11,999円(マイク無し)~13,999円(Type-C)で販売されています。またType-CモデルでDACにES9280を搭載するモデルは159ドル、アマゾンでは21,040円で販売されています。



免責事項:

本レビューではレビューサンプルとして Keephifi より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について


パッケージアートはギアを印象的に表現したメカニカルなアートデザインを採用。ボックスは少し大きめのサイズ感です。

KBEAR Tourbillon ProKBEAR Tourbillon Pro
パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピースが2種類でそれぞれS/M/Lサイズ、アートカード、クリーニングブラシ、クリーニングクロス、レザーケース、説明書。


KBEAR Tourbillon ProKBEAR Tourbillon Pro

本体は亜鉛合金製で、ギアデザインで彫刻されたフェイスパネルはガラスプレートで覆われています。サイズは比較的コンパクトで比較的重量はあるものの耳への収まりは良い印象。
KBEAR Tourbillon ProKBEAR Tourbillon Pro

また本体クリーニング用にクロスとブラシが付属し、さらに大きさのある円形のケースが付属するのも有り難いですね。イヤーピースはブラックの少し柔らかいタイプと、「TRI Clarion」イヤーピースの2種類が付属します。
KBEAR Tourbillon ProKBEAR Tourbillon Pro

ケーブルは0.78mm 2pin仕様で銀メッキOFC線の4芯より線仕様。しっかり編み込まれており、弾力のある被膜で取り回しは良好です。

KBEAR Tourbillon ProKBEAR Tourbillon Pro
ケーブルはマイク有り/無しタイプのほか、Type-C仕様が用意されています。Type-C仕様では、さらにDACチップに「CX31993」タイプとより高音質な「ES9280」タイプが選択可能です。

■ サウンドインプレッション


「KBEAR Tourbillon Pro」の音質傾向は緩やかなV字を描く弱ドンシャリ。ハーマンターゲットより少し低域に厚みがあリスニング特性を強化した印象のサウンドです。全体としてのバランスは良く、癖の無い印象を持ちつつ、伸びやかさとエネルギッシュな低域を心地よく実感出来ます。
ブルーダイヤモンドDLCドームとPU+PEEKサウンドエッジによる複合振動板構成により、深く弾力のある低域、解像感とキレのある高域とともに硬質になりずぎず、ボーカル域は適度な温かみがあり、自然な輪郭と伸びやかさを実現している印象で仕上げられています。小型のオーディオアダプタなどでも比較的鳴らしやすく再生環境は選びませんが、小型のアダプターなどの場合は多少エージングなどで鳴らし込みをした後のほうが印象が変わる可能性もあるようです。
KBEAR Tourbillon ProKBEAR Tourbillon Pro

KBEAR Tourbillon Pro」の高域は明瞭で伸びのある音を鳴らします。適度な主張があり、シンバル音なども明瞭に再生されます。DLCドームによる自然な印象とPEEKエッジの硬質感が調和しており、硬質すぎず、ある程度のキレの良さも感じさせる印象です。いっぽうで他の音域の主張もしっかりあるため、相対的に刺さりなどの刺激はコントロールされている印象です。そのため、リケーブルなどで高域の伸びやかさが変わることでよりスパイシーな印象に変化する可能性もありますね。

中音域は癖のない印象の自然なサウンドで再生されます。ボーカルは近すぎず、自然な位置で定位します。女性ボーカルは伸びやかさがあり、男性ボーカルは適度な艶感と豊かさがあります。

ディテールは繊細で息遣いなども綺麗に表現されます。演奏との分離も適切で籠もる印象はありません。いっぽうで自然で高域同様にPU+PEEKの明瞭感とDLC的な自然な音色が共存している音像表現も実感します。そのため、1音1音のディテールはあるものの、輪郭は滑らかな印象で、混雑は感じないものの見通しの良さやクリアさより自然な音像表現を優先しているサウンドのようです。音場は自然な広さと同時にV字的な前後のレイヤー感で臨場感は得やすい印象。リケーブルなどでバランス化することで分離が向上しより立体感も向上しそうです。

低域は自然なバランスながら豊かさがあり、ミッドベースを中心に適度なエネルギーを感じる音で再生されます。弾力があり豊かさを感じる印象ですが、過度な響きを抑え直線的な印象で明瞭に鳴ります。ミッドベースはタイトさはあまり感じないものの自然な締まりの良さでパワーを感じます。重低音は重量感のある沈み込みで臨場感のある音で再生されます。解像感は一般的ですが、リスニング的に楽しい低域を鳴らす印象です。

KBEAR Tourbillon ProKBEAR Tourbillon Pro

■ まとめ


というわけで、「KBEAR Tourbillon Pro」は魅力的なギアデザインにKBEARらしい自然なV字を描く弱ドンシャリ系のサウンドで、非常に聴き心地の良いリスニングサウンドに仕上がっています。いわゆるハーマンターゲット準拠のニュートラルサウンドとは異なり、正確さや解像感、透明度を重視した印象ではありませんが、全体としては癖の無い印象で音源を再生しつつ、高域の伸び感や低域の豊かさ、ボーカル域の聴きやすさなど、リスニングイヤホンとしての最大公約数的なバランスの良さを持っており、気軽に使い印象のサウンドのイヤホンに仕上がっています。価格的にも手頃ですので、リケーブルなどでより追い込んでみるのも楽しそうですね。

「KBEAR / TRI」カテゴリの最新記事

Leave a comment